幾何分布計算ツール
初めての成功が特定の試行で起こる確率、ある試行までに起こる確率、またはある試行より後に起こる確率を求めます。教科書やRと同じように、初めての成功までの試行回数と、成功前の失敗回数のどちらで数えるかも選べます。公式、平均と分散、対応するRの呼び出し、確率の表と棒グラフを表示します。無料で、登録は不要です。
kからこの数までの値の確率を足し合わせます。
結果
| 確率 | 意味 | 値 |
|---|---|---|
| P(X = 5) | 初めての成功が試行5で起こる | 0.0819 |
| P(X ≤ 5) | 初めての成功が試行5またはそれ以前に起こる | 0.6723 |
| P(X < 5) | 初めての成功が試行5より前に起こる | 0.5904 |
| P(X ≥ 5) | 初めての成功が試行5またはそれ以降に起こる | 0.4096 |
| P(X > 5) | 初めての成功が試行5より後に起こる | 0.3277 |
5
平均(1/p)
20
分散 ((1 − p)/p²)
4.4721
標準偏差
4
中央値
計算方法
P(X = k) = (1 − p)^(k − 1) × p = (1 − 0.2)^(5 − 1) × 0.2 = 0.0819
P(X ≤ k) = 1 − (1 − p)^(k) = 1 − (1 − 0.2)^5 = 0.6723
Rでは: dgeom(4, 0.2) = 0.0819、pgeom(4, 0.2) = 0.6723。Rは初めての成功前の失敗回数を数えるので、初めての成功が試行5にあるのは失敗4回です。
失敗回数で数えると(Y = X − 1)、平均は 4、分散は同じく 20 です。P(X = 5) は P(Y = 4) と等しくなります。
確率分布
| k | P(X = k) | P(X ≤ k) | P(X ≥ k) |
|---|---|---|---|
| 1 | 0.2000 | 0.2000 | 1.0000 |
| 2 | 0.1600 | 0.3600 | 0.8000 |
| 3 | 0.1280 | 0.4880 | 0.6400 |
| 4 | 0.1024 | 0.5904 | 0.5120 |
| 5 | 0.0819 | 0.6723 | 0.4096 |
| 6 | 0.0655 | 0.7379 | 0.3277 |
| 7 | 0.0524 | 0.7903 | 0.2621 |
| 8 | 0.0419 | 0.8322 | 0.2097 |
| 9 | 0.0336 | 0.8658 | 0.1678 |
| 10 | 0.0268 | 0.8926 | 0.1342 |
| 11 | 0.0215 | 0.9141 | 0.1074 |
| 12 | 0.0172 | 0.9313 | 0.0859 |
| 13 | 0.0137 | 0.9450 | 0.0687 |
| 14 | 0.0110 | 0.9560 | 0.0550 |
| 15 | 0.0088 | 0.9648 | 0.0440 |
| 16 | 0.0070 | 0.9719 | 0.0352 |
| 17 | 0.0056 | 0.9775 | 0.0281 |
| 18 | 0.0045 | 0.9820 | 0.0225 |
| 19 | 0.0036 | 0.9856 | 0.0180 |
| 20 | 0.0029 | 0.9885 | 0.0144 |
| 21 | 0.0023 | 0.9908 | 0.0115 |
| 22 | 0.0018 | 0.9926 | 0.0092 |
| 23 | 0.0015 | 0.9941 | 0.0074 |
| 24 | 0.0012 | 0.9953 | 0.0059 |
| 25 | 0.0009 | 0.9962 | 0.0047 |
| 26 | 0.0008 | 0.9970 | 0.0038 |
| 27 | 0.0006 | 0.9976 | 0.0030 |
| 28 | 0.0005 | 0.9981 | 0.0024 |
| 29 | 0.0004 | 0.9985 | 0.0019 |
| 30 | 0.0003 | 0.9988 | 0.0015 |
| 31 | 0.0002 | 0.9990 | 0.0012 |
| 32 | 0.0002 | 0.9992 | 0.0010 |
| 33 | 0.0002 | 0.9994 | 0.0008 |
| 34 | 0.0001 | 0.9995 | 0.0006 |
幾何分布計算ツールの使い方
- 1. 数える対象を選びます。 初めての成功までの試行回数(X = 1, 2, 3, …)、または初めての成功前の失敗回数(Y = 0, 1, 2, …)です。入門的な授業では前者がよく使われ、Rや一部の統計の教科書では後者が使われます。
- 2. pを入力します。 各独立試行での成功確率です。たとえば、5回に1回の確率なら 0.2 と入力します。
- 3. kを入力します。 初めての成功が起こる試行(または失敗の回数)を入力します。必要であれば、範囲の上限も入力できます。
- 4. 結果を読み取ります。 等しい、以下、未満、以上、より大きいの各結果が、式を代入した形で表示されます。平均、分散、中央値、対応するRの呼び出し、表と棒グラフもあります。
幾何分布の2つの定義
幾何分布は、各回の成功確率 p が同じ独立な試行を、初めての成功まで繰り返すときの分布を表します。教科書では、この結果を2通りの方法で数えます。2つの定義では、同じ実験でも式、平均、ソフトウェアの呼び出しが異なります。
| 性質 | 試行回数 X | 失敗回数 Y |
|---|---|---|
| 数えるもの | 初めての成功までの試行回数(成功した試行を含む) | 初めての成功前の失敗回数 |
| 取りうる値 | 1, 2, 3, … | 0, 1, 2, … |
| 値 k の確率 | (1 − p)k−1 p | (1 − p)k p |
| P(≤ k) | 1 − (1 − p)k | 1 − (1 − p)k+1 |
| P(≥ k) | (1 − p)k−1 | (1 − p)k |
| 平均 | 1/p | (1 − p)/p |
| 分散 | (1 − p)/p² | (1 − p)/p² |
| ソフトウェア | SciPyのgeom | Rのdgeom、pgeom、qgeom |
2つを行き来するには、X = Y + 1 を覚えておけば十分です。5回目の試行で初めて成功するなら、失敗は4回です。したがって P(X = 5) = P(Y = 4) であり、平均は正確に1だけ違います。分散は同じです。ツールは、あなたの数値でこの換算を表示し、同じ確率を与えるRの関数も示します。R の dgeom(4, 0.2) は「5回目の試行で初めて成功」を表します。
具体例:営業の電話
ある営業担当者は、電話の20%で契約を取ります。各電話は独立で、p = 0.2 です。試行回数で数えると、初めての契約が5件目の電話で起こる確率は 0.8⁴ × 0.2 = 0.0819 です。5件目までに起こる確率は 1 − 0.8⁵ = 0.6723、5件目以降は 0.8⁴ = 0.4096、5件目より後は 0.8⁵ = 0.3277 です。
平均は 1/p = 5 件、分散は 0.8 / 0.2² = 20 なので、標準偏差は 4.4721 です。平均に比べて大きい値ですが、これは珍しい成功を待つ時間では典型的です。中央値は4です。つまり、営業担当者の半分は、4件の電話以内に最初の契約を取ります。失敗の回数で数えると平均は4になり、R の dgeom(4, 0.2) は同じ 0.0819 を返します。
無記憶の分布
5回連続で失敗した後でも、次の試行で成功する確率は依然として p です。幾何分布は離散の無記憶分布であり、連続版は指数分布計算ツールで扱う指数分布です。過去の失敗によって成功が「そろそろ」になることはなく、ギャンブラーの誤謬はこの点を見落としています。
よくある質問
- どちらの幾何分布の定義を使うべきですか?
- 教科書、授業、ソフトウェアが使うものを使ってください。試行回数で数える場合、Xは1から始まり、平均は1/pです。失敗回数で数える場合、Yは0から始まり、平均は(1 − p)/pです。試験では定義を1つ取り違えるだけで答えが1ずれるので、問題がどちらの定義を使っているか確認してください。
- 初めての成功が試行kにある確率はどう求めますか?
- k − 1 回の失敗と1回の成功を掛けます:(1 − p)k−1 × p。p = 0.2、k = 5 なら 0.8⁴ × 0.2 = 0.0819 です。試行k以前に成功する確率は、k回続けて失敗する余事象を使って 1 − (1 − p)k で求めます。
- 試行回数に対してRのdgeomはどう使いますか?
- Rの dgeom(x, prob) は初めての成功前の失敗回数を数えるので、試行番号から1を引きます。初めての成功が試行5にある確率は dgeom(4, 0.2) = 0.0819 で、pgeom(4, 0.2) = 0.6723 は試行5までに成功する確率です。ツールは、あなたの入力でこれらの呼び出しを表示します。
- 初めての成功までに必要な試行回数の期待値はいくつですか?
- 試行回数で数える場合は 1/p です。各試行が0.2の確率で成功するなら、平均で5回の試行が必要です。失敗回数で数えると平均は (1 − p)/p = 4 で、1少なくなります。成功した試行そのものは数えないからです。
- 幾何分布は二項分布や負の二項分布とどう関係しますか?
- 二項分布は試行回数を固定して成功回数を数えます。幾何分布は成功回数を1に固定して試行回数を数えます。負の二項分布は r 回目の成功まで数える形に一般化したもので、幾何分布はその r = 1 の特殊な場合です。詳しくは Negative Binomial Distribution Calculator を参照してください。
- 幾何分布は独立な試行を前提としていますか?
- はい。加えて、各回の成功確率 p が一定であることも前提です。カードを元に戻さずに引く場合や、練習によって上達していく選手の場合は、この前提が崩れます。小さな母集団から元に戻さずに抜き取るには、代わりに超幾何分布が必要です。