減価償却計算ツール
資産の取得原価、残存価額、耐用年数を入力し、方法を選ぶと、各期の償却費、減価償却累計額、帳簿価額を含む完全な償却表が得られます。1期目の計算過程も表示されます。時間に基づく方法はグラフと表で並べて比較でき、結果は Excel の SLN、DB、DDB、SYD 関数と一致します。無料で、登録は不要です。
資産
各期は1年の期間です。ただし、定率法の1年目は例外です。定額法、倍額定率法、生産高比例法では、帳簿価額が残存価額を下回ることはありません。
結果
$1,800.00
1期目の償却費
$9,000.00
償却対象額(取得原価 − 残存価額)
$9,000.00
償却費の合計
$1,000.00
期末の帳簿価額
20%
年率(1 ÷ 耐用年数)
1期目の計算過程
償却費 =(取得原価 − 残存価額)÷ 耐用年数 =($10,000.00 − $1,000.00)÷ 5 = $1,800.00
償却表
| 期 | 償却費 | 減価償却累計額 | 期末の帳簿価額 |
|---|---|---|---|
| 1 | $1,800.00 | $1,800.00 | $8,200.00 |
| 2 | $1,800.00 | $3,600.00 | $6,400.00 |
| 3 | $1,800.00 | $5,400.00 | $4,600.00 |
| 4 | $1,800.00 | $7,200.00 | $2,800.00 |
| 5 | $1,800.00 | $9,000.00 | $1,000.00 |
時間に基づく4つの方法の比較
| 期 | 定額法 | 定率法(DB) | 倍額定率法(DDB) | 級数法(SYD) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | $1,800.00 | $3,690.00 | $4,000.00 | $3,000.00 |
| 2 | $1,800.00 | $2,328.39 | $2,400.00 | $2,400.00 |
| 3 | $1,800.00 | $1,469.21 | $1,440.00 | $1,800.00 |
| 4 | $1,800.00 | $927.07 | $864.00 | $1,200.00 |
| 5 | $1,800.00 | $584.98 | $296.00 | $600.00 |
減価償却計算ツールの使い方
- 1. 方法を選びます。 定額法、固定率の定率法(Excel の DB)、倍額定率法(Excel の DDB)、級数法(Excel の SYD)、生産高比例法のいずれかです。
- 2. 資産を入力します。 取得原価、期末に見込む残存価額(残存価格)、耐用年数(整数の年数)を入力します。生産高比例法では、代わりに資産が生産できる総数量と、各期に使われる数量を入力します。
- 3. その方法のオプションを調整します。 定率法では1年目の償却月数を、倍額定率法では係数(倍額なら 2)と、定額法の方が大きい償却額になるときに定額法へ切り替えるかどうかを指定します。
- 4. 償却表を読みます。 各行には、その期の償却費、減価償却累計額、期末の帳簿価額が表示されます。時間に基づく4つの方法は、グラフと表で並べて比較できます。
方法と計算式
減価償却は、資産の取得原価から期末に回収できると見込む額を差し引いた償却対象額を、その資産が使われる期間に配分します。償却対象額は取得原価 − 残存価額です。定額法、級数法、生産高比例法は、この額を耐用年数全体にちょうど配分します。2つの定率法は初期に多く償却するため、期末に帳簿価額が残存価額より高く残ることがあります(DB は通常そうなり、DDB も、その上限や定額法への切り替えで差が埋まらない限りそうなります)。方法によって違うのは、償却費がいつ減っていくかという点です。
- 定額法(SLN) は毎期同じ額を償却します:(取得原価 − 残存価額) ÷ 耐用年数。
- 定率法(DB) は、期首の帳簿価額に一定の率を掛けます。Excel は率を 1 − (残存価額 ÷ 取得原価)^(1 ÷ 耐用年数) で求め、小数点以下3桁に丸めます。1年目は償却月数 ÷ 12 で按分し、1年目の月数が12か月未満なら、残りの期間を表す最後の端数期(耐用年数 + 1 期目)が加わります。
- 倍額定率法(DDB) は、期首の帳簿価額に係数 ÷ 耐用年数(倍額なら 2 ÷ 耐用年数)を掛け、帳簿価額を残存価額より下げることはありません。Excel の DDB は定額法へ切り替えません。切り替えられるのは VDB 関数です。ここで切り替えのオプションにチェックを入れると、VDB の動きを確認できます。
- 級数法(SYD) は、償却対象額に、残りの耐用年数 ÷ 年数の和(耐用年数 × (耐用年数 + 1) ÷ 2)を掛けます。5年の資産なら 5/15、4/15、3/15、2/15、1/15 です。
- 生産高比例法 は、(取得原価 − 残存価額) ÷ 総数量 を使用した数量ごとに償却するので、費用は時間ではなく使用量に従います。
具体例
機械の取得原価が 10,000 で、5年後に 1,000 の価値があると見込まれる場合、償却対象額は 9,000 です。定額法では毎年 1,800 を償却します。倍額定率法の率は 2 ÷ 5 = 40% なので、1年目は 4,000、2年目は 2,400、3年目は 1,440、4年目は 864 です。5年目には、40% の償却額 518.40 では帳簿価額が残存価額を下回ってしまうため、296 に抑えられ、期末の帳簿価額はちょうど 1,000 になります。級数法では 3,000、2,400、1,800、1,200、600 を償却します。
| 年 | 定額法 | 定率法(率 0.369) | 倍額定率法 | 級数法 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 1,800.00 | 3,690.00 | 4,000.00 | 3,000.00 |
| 2 | 1,800.00 | 2,328.39 | 2,400.00 | 2,400.00 |
| 3 | 1,800.00 | 1,469.21 | 1,440.00 | 1,800.00 |
| 4 | 1,800.00 | 927.07 | 864.00 | 1,200.00 |
| 5 | 1,800.00 | 584.98 | 296.00 | 600.00 |
| 合計 | 9,000.00 | 8,999.66 | 9,000.00 | 9,000.00 |
定率法の期末帳簿価額は 1,000.34 で、1,000 にはなりません。率を小数点以下3桁に丸めるため、固定率の定率法は残存価額を近似するにすぎません。生産高比例法の例では、総数量 100,000 単位、5期の使用量が 20,000、30,000、25,000、15,000、10,000 単位だとします。単位あたり 0.09 なので、各期の費用は 1,800、2,700、2,250、1,350、900 です。
1年目が12か月未満のときの Excel の DB との照合
取得原価 1,000,000、残存価額 100,000、耐用年数 6年、1年目の償却月数 7か月の場合、この計算ツールは Microsoft が DB について文書化している7期分の値、186,083.33、259,639.42、176,814.44、120,410.64、81,999.64、55,841.76、15,845.10 を出します。
方法の選び方と限界
加速償却法(DB、DDB、SYD)は初期の年に多く償却するため、価値や有用性が早く落ちる車両や技術機器に適しています。定額法は、毎期ほぼ同じように役立つ資産に向いています。生産高比例法は、摩耗が生産量に依存する機械に向いています。IAS 16 などの会計基準では、資産の便益の消費の仕方を反映する方法を選び、期間ごとに一貫して適用することが求められています。この計算ツールは期単位で計算します。月途中の計算、他の方法の月割り、減損、再評価、MACRS のように法定の表を使う税法上の償却制度は扱いません。これは学習のための道具であり、会計や税務の助言ではありません。
よくある質問
- 定額法の償却計算式は何ですか?
- 年間償却額 =(取得原価 − 残存価額)÷ 耐用年数 です。取得原価 10,000、残存価額 1,000、耐用年数5年の資産なら、9,000 ÷ 5 = 1,800 を毎年償却します。Excel の関数は SLN(取得原価, 残存価額, 耐用年数) です。
- 倍額定率法とは何ですか?
- 毎年、期首の帳簿価額に対して、定額法の率の2倍の一定率を掛けるため、償却額は時間とともに減っていきます。耐用年数5年なら率は 40% です。帳簿価額が残存価額に達すると償却は止まるため、最後の年の償却額が 40% より小さくなることがよくあります。Excel の関数は DDB(取得原価, 残存価額, 耐用年数, 期, 係数) です。
- Excel の DB 関数はなぜ率を丸めるのですか?
- Excel は率を 1 − (残存価額 ÷ 取得原価)^(1 ÷ 耐用年数) で求め、使う前に小数点以下3桁に丸めます。そのため、DB の合計が取得原価 − 残存価額と少しずれることがあります。この計算ツールは表計算ソフトと結果が一致するように、同じ動きを再現しています。
- 級数法(年数の和法)とは何ですか?
- 償却対象額に、残りの年数を分子、年数の和を分母とする、次第に小さくなる分数を掛ける加速償却法です。耐用年数5年なら分母は 15(1+2+3+4+5)で、1年目は 5/15、次は 4/15 と続き、最後は 1/15 になります。
- 帳簿価額とは何ですか?
- 取得原価から減価償却累計額を引いた額で、貸借対照表に計上される金額です。会計上の数字であり、必ずしも市場価値ではありません。残存価額を下回ることはありません。
- 残存価額をゼロにできますか?
- 定額法、倍額定率法、級数法、生産高比例法では可能です。ただし Excel の DB は正しく計算できません。残存価額がゼロだと率が 100% になり、取得原価全体が1年目に償却されてしまうからです。小さな正の残存価額を使うか、別の方法を選んでください。